「この前はごめんなさい。」
あの暴走事件?から一週間後。隣の子は、私に向かって、看護師さんに向かって、周りにいた人たちに向かって、そして太陽くん
に向かって謝っていた。
彼女が暴走していた時はとても怖い思いをしたけれど、こうやって謝って素直な姿をみると、とてもかわいく見える。
「大丈夫だよ。…えっと綿ちゃんだっけ。」
「うん、ひかるさん。よろしく」
この前のようなそっけない態度からだいぶ治った気はするけれど、まだよそよそしいような態度をとることもあるらしい。
「月山綿っていうの、私。」
「え、あの月ちゃん?!」
彼女のフルネームを聞いて、少し驚いてしまう自分がいた。自分より小っちゃい子とは聞いていたけれど、ここまで小さい子だと
は思っていなかったからだ。
月ちゃんというあだ名にふさわしく彼女は月のような容姿をしているため、そこは納得をすることができた。
でも、この病気って体力をどんどんなくしていくようなものだから、前のような暴走をしていた子であっているのか少し不安にな
るほどだった。
そして彼女は以前から額に大きな絆創膏をつけている。あの事件よりも前だからどうしたんだろうと、ときどき心配が混じった疑
問が浮かぶ。
あの暴走事件?から一週間後。隣の子は、私に向かって、看護師さんに向かって、周りにいた人たちに向かって、そして太陽くん
に向かって謝っていた。
彼女が暴走していた時はとても怖い思いをしたけれど、こうやって謝って素直な姿をみると、とてもかわいく見える。
「大丈夫だよ。…えっと綿ちゃんだっけ。」
「うん、ひかるさん。よろしく」
この前のようなそっけない態度からだいぶ治った気はするけれど、まだよそよそしいような態度をとることもあるらしい。
「月山綿っていうの、私。」
「え、あの月ちゃん?!」
彼女のフルネームを聞いて、少し驚いてしまう自分がいた。自分より小っちゃい子とは聞いていたけれど、ここまで小さい子だと
は思っていなかったからだ。
月ちゃんというあだ名にふさわしく彼女は月のような容姿をしているため、そこは納得をすることができた。
でも、この病気って体力をどんどんなくしていくようなものだから、前のような暴走をしていた子であっているのか少し不安にな
るほどだった。
そして彼女は以前から額に大きな絆創膏をつけている。あの事件よりも前だからどうしたんだろうと、ときどき心配が混じった疑
問が浮かぶ。