A Little Bright Life.

「何か言われたのか。」

「生きている意味ないんじゃないかって、この前私のいないところで話していた。ちゃんと聞いていたから、私に向けた言葉だった。」

泣きそうな顔でしっかり太陽くんのことを見ている彼女に少しムカついている私がいた。

楽しそうに話してきた彼以外を知っている彼女がとてつもなく嫌だった。

私の中にある悪魔がこころを独占していく。

なんでそんな風に思ってしまうのか、私は全く理解していなかった。

「私なんて、生きている意味なんてないんだ。価値なんて。」

前の私が思っていたようなことを発した彼女を見るとさっきまで太陽くんに向けられていた目は、床を見ている。

看護師さんたちは、彼らのやり取りを少し遠ざかったところで見ていた。

海原さんは、少し手が震えているようにも思えた。隣にいた看護師さんは、海原さんを睨むような素振りも見せていた。

悪口を言うような人ではないと思っていたのだろうか、がっかりしているような素振りも見せていた。

「綿、しっかり聞いて。」

少しの間が空いて、太陽くんは彼女の肩を持ち、目を見るようにする。

私も、看護師さんたちも、彼の次の発言を息をのみながら待った。