一週間後、私はICUからいつもの病室へと戻った。
相変わらず、窓の近くのベッドにしてもらったが、変わったことが一つだけ。
「……なに、みてんの?」
隣のベッドに私より少し小さな女の子が入ってきたのだ。
しかもその子は以前の私よりも不愛想な子で、とても怖い。
「なんでもないよ。お名前は?」
「教える義務ないし。……あんたは?」
教える義務がないと自分で言っておいて、私には聞くのかと思ったけれどまあ教えても悪用なんてできないはずだから、教えよう
と思い、教える。
「神澤ひかる!よろしくね。」
「ふーん」
教えたのに、興味のなさそうな顔をして顔をそらした。
とても難しい。私の扱いよりも難しい。
多分私を放置していたというよりかはこの子の世話が忙しかっただけなのかな。
そう思うと、ネガティブに思っていた私が少し恥ずかしく思う。
「あぁ!負けたぁ。」
隣の子は、ゲームが趣味らしく急に大声を出すから心臓に悪い。
「もうちょっと静かにしようね。」
やんわり注意してみようと試みても。
「うっさいなぁ」
ザ・反抗期のような返答しか返ってこなかった。
なんでこんなにへそ曲がりな子に・・・。
でも、私もこんな感じで感じ悪かったのかな。これからは気を付けていかないとなぁ。
「とりあえず、静かにしてね。」
もう一度言ってみると、彼女はチッと舌打ちをしてゲームにまた目を向けていた。
仲良くなれないかなあ。
