A Little Bright Life.

「あー、ごめん。神澤さん。私月ちゃんに呼ばれたから行くね。」

「はい。」

月ちゃんとは、私の同じ病気にかかっている小さな子。

月山ちゃんというのだけど、月みたいにきれいだから月ちゃんって呼ばれているらしい。

私は一回も話したことがないし、見たこともないからわからない。

「頑張れよ、辻くん」

「あ、うっす。」

二人が何か話しているようだったけれど私には聞こえなかった。