A Little Bright Life.

「あの!神澤ひかるさんっていますか?!」

「あら、噂をすれば来たわね。」

先生は私の処置をすると同時に声がした方を向いた。明るい声がした。私とは違うタイプの明るさな気がした。

「……」

「ここのICUですね、わかりました。」

どんどん近づいてくる声を聞いて少しずつ緊張していく。

なんでお礼するだけなのに緊張してしまうのだろうか。

「こんにちは!」

「おう!神澤さんこのベッドね。」

「はーい!!」

「こんにちは、初めまして…って初めてじゃないけど。」


「そーだね、やっほ。僕辻太陽!」

「あ、えっと神澤ひかるです。」

「あー知ってるよ、みらいの妹だよね。」

「え、あ。はい。姉の知り合いです、か?」

姉の名前を発されたからびっくりした。私がそう聞くと、あははと笑いながらうなずいていた。

お姉ちゃんのことを呼び捨てにしているってことは、私より年上なのかな?