A Little Bright Life.

少し雑談した後、先生は誰かに呼ばれてどこかに入っていった。

忘れていたけれど、みらいの妹は大丈夫なんだろうか。先生が話しかけてきたってことは検査中とか検査後とかだったのかな。

何も言われなかったのも、落ち着かせるためだったり。

そんなのは考えすぎか。

「辻くーん。神澤さんの検査終わったわ。命に別状はないから大丈夫。今日のところは返ってもらって大丈夫よ。」

「そうですか、よかったぁ。」

心底安心した。周りを見渡すとさっきまで騒がしかったのとは変わって、シーンとしている。

こんなに待っていたんだ、僕。夢中になって参考書読んだり、観察したりしていたからわからなかった。

「では。」

「はいはーい。」

あくびをしながら手を振る先生をみて、明るいなぁと思う。

僕は家に帰ってからも、みらいの妹のことで頭がいっぱいだった。

疲れのせいか、僕はすぐに眠ってしまった。