「あれ、みらいのーーー。」

誰かに話しかけられた。でも後ろを振り向く力が残っていない。

ごめんなさいと心の中で謝った。

とりあえず、あそこのソファーに座ろう。

私はすぐそこにあるソファーに座ろうと向きを変えて歩き出した。

「待てー!」
「きゃははは」

そんな子供たちの声は私の耳に届いてなかった。

「え。」

さっきの人の声で目の前に子供がいることが分かった。

でも、避ける時間なんて一切なかった。