私はずっと一人だった。今も一人で生きている。


本来では中学三年生になっていたであろう春に、ある病気になってしまった。


治るか治らないか聞いても、濁らされてしまう。


多分治らないのかもしれない。


『薬と一か月に一回の点滴で、ここ五年は生きられるから、安心して。』


五年だけ。五年だけは生きられる。



でもそのあとは?私の未来は?


ないとはっきり言わない人しかいなくてもっと心が痛くなってしまう。


『…ひかる、どうしてそんな暗い顔しているの?』


『……』


全部知っているはずの家族でさえ何も言ってくれない。その上、気を使ってくるから嫌いになってしまう。


私がこんなに苦しんでいるのもすべてすべて知っているはず。


『神澤さん、お祭り行ってみない?』


いらないってそんなの。気使いもいらないから、早く死んでしまうことをスパって言ってほしいの……。