「……今年のお盆、初盆なのでぜひ来てください。」

「ええ、必ず行きます。」

彼女は約束通り初盆に来てお墓をきれいにしてくれた。

ひかるちゃんにしゃべりかけるように丁寧に拭いていた。

僕はそれを見て泣きそうになった。

彼女もまた泣きそうだった。

いや泣いていた。

その涙がまるで夏に降る雪のようだった。