「ひかるが病気だっていうことを聞いたのはひかるが倒れてから約2週間後でした。

ひかるのお母さんがわざわざ私の家まで来てくれて。そのときは一緒に泣いたのを覚えています。」

そこから、雪さんはアメリカへ行くための準備で忙しかったそうだ。

アメリカに行った後も、半年に一度は文通をしていたという。

「あ、これ。ひかるちゃんからのお手紙です。」

僕は雪さんにひかるちゃんから頼まれたものを渡した。

そこになんてかいてあったのかは知らないけれど、雪さんは号泣していた。

僕がハンカチを渡すと思いっきり泣いていた。

本当、何が書いてあるのだろうか。

「ひかる、大事なことは死んでから言ってくれるのね。」