『今のところの研究では、治らない。そして、進行が進んでいくことで最終的に…死んでしまうことが多いわ。』


先生の目は潤んでいた。私より先に泣いてしまいそうな気がした。


『いや、そんなこと。』


『でも薬と月に一回の点滴で進行が進むのを押さえることができるわ。』


先生は、それだけ言って、足早にその場を去っていった。








残された私は、頭が真っ白になっただけだった。