「うぅっ。」

私は初めて病院のベッドで泣いた。

そして久しぶりに悲観的になった。

でも、死ぬのは嫌だっていう心が涙を追い出している気がした。

死にたいと思っている涙を死ぬのは嫌だと思う私の強い心が押し出す。

「はあ」

桜の木は私にほほみかけるかのように揺れていた。

「ありがとう。」