「綿っち!大丈夫?」

みらいの声でドアの近くを見ると、車いすに乗った綿ちゃんがいた。

私が一時退院する前はあんなに元気だったのに。

「ひかるさん、お守りありがとう。」

そう言ってお守りを見せてくれた。

私が毎晩月を見ながらつくった。

やっぱり綿ちゃんに渡すのには月を見ながら作った方が情がこもるかなって思った。

そして、お守りにも月を入れた。