私が目覚めて数日後、朝さんとみらいがお見舞いに来た。

いつそんなに仲良くなったのかわからないくらいとても仲良かった。

「朝さん、ありがとう。病院嫌いなのにわざわざ」

「ううん。今日は闘病中の子供の取材があったから。」

朝さんはライターをやっている。

私にとってそれは朝さんの天職な気がする。

子ども大好きな朝さんだから書ける文章が多分あると思う。

「おぉ、読みたいなあ。その文。」

「…3月の28日に発売の子ども誌っていうところに載るから絶対持ってくるわね。」

「楽しみにしています。」

朝さんが書いている記事はいつも愛情がある。

必ず一回の取材だけじゃ足りないって思うらしい。

その子に寄り添って、その子がどんな性格で。どのような環境で。

それから質問をするらしい。