A Little Bright Life.

「…太陽くん、これお夜食。」

僕が勉強をしているときに、ひかるちゃんが夜食を作ってきてくれた。

簡単におにぎりにしたといっていたけれど、とてもおいしかった。

休憩がてらスマホをチェックしていると、病院と朝さんから連絡が来ていた。

「…」

聞いてみると、結構重要なことだった。

『ねえ、ひなくん!!綿が、綿が倒れたの。』

綿が倒れた。

その事実に少し目がくらんだ。もちろん綿のことを心配していたのもあるけど、

半年後、こんな連絡でひかるちゃんがーと聞いてしまうのかと思うと、最悪の気分になってしまった。

「ひかるちゃん、綿が倒れたって。」

「え、大変!病院行こう!!」

「うん、夜だから気を付けていこう」

タクシーで行こうかとしていたら、ひかるちゃんが車いすだからやめようと言ってきた。

車いすだから。

その言葉が少し引っかかった。

そして僕たちは病院へと歩いて向かった。