A Little Bright Life.

「ひかるちゃん!」

「太陽くん!」

「ごめん、一人にして。」

「ごめんね、ごめんね。」

話を聞くと買い物へと行こうとしたら、
スーパーへと行く道が混んでいて車いすが通ったら邪魔だろうと思い、この人通りの少ないところへと曲がろうとしたら、
車が来てよったら側溝にはまってしまったらしい。

「そっか」

「太陽くんにおいしいご飯食べてもらおうと思っただけで」

ひかるちゃんは泣き出してしまった。

聞けば二時間はこの体勢だったから怖かったらしい。

「怖かったね、怖かったね」

僕はひかるちゃんの背中をさすった。

思いっきり泣くひかるちゃんを見て僕が守ると思った。

「…怖かったけど、勝手にいなくなろうとしないで。」

僕は彼女をまっすぐに見て話さなかった。

「うん。わかった」

僕はそれから二日、彼女を守るため学校を休んだ。

友達が心配して見舞いに来てくれたが、大丈夫だと伝えたら帰っていった。

友達が多い方だと思っていたが、結構な量の人が来て、ひかるちゃんを困らせてしまった。

「大丈夫だよ。心配しないで」

そう言ってななと遊ぶひかるちゃんがとてもかわいかった。

ずっと抱きしめていたいくらい。

「うん。」