A Little Bright Life.

「……ガタッ」

車いすが動くような音がした。

ひかるちゃんか?

「ひかるちゃん?!どこ?!」

「…太陽くん、…ここ」


弱ったような声をしていて僕はすぐに声のするところへと駆け寄った。

側溝にはまって抜け出せないでいたひかるちゃんがいた。

ここは人通りが少なく、一時間に一人通るか通らないかくらい。

そんなところではまっていた彼女は今にも泣きそうな表情をしていた。