A Little Bright Life.

「みらい!」

「あ、太陽きた。」

「ひかるちゃんの携帯は?つながった?」

「ううん、電池ないみたい」

「そっか。」

ひかるちゃんが消えてしまった。

僕はついムカついてしまう。

なんで僕は今日出かけてしまったんだろう。

どこかで倒れていて死んでしまっていたら?

そういう想像をしてしまって、僕は勝手に体が動いていた。

「ちょっと?!太陽?!」

みらいの声も聞こえないくらいに無我夢中で走った。

「ひかるちゃん!」

「ひかるちゃーん……いない」

「ひかるちゃん。」

「ひかるー」

「神澤ひかるちゃん」

お願い、まだ倒れないでいて。

まだ死なないでいて。

僕はまだやり残していることがあるんだ。

お願いだよ。

「ひかるちゃん」