A Little Bright Life.

「ううん、食べよ。」

僕は自分の感情を素直に言えなかった。

いやこの状況で言える人がすごいと思う。

残り少ない人生を忘れてしまったかのように懸命に生きる彼女になぜそんなことが言えるか。

「うんま!料理作れるんだ、ひかるちゃん」

「うん、結構やってきているからね。みらいがいないときとか」

「へえ。」

ひかるちゃんはみらいのことをお姉ちゃんじゃなくてみらいというようになった。

その理由を聞いたときにみらいとのトラウマも聞いた。

十分苦しんできたひかるちゃんを僕は幸せにしようって思えた。

「「ごちそうさまでした。」」

二人で一緒にそう言うと、なぜか夫婦のような気がして笑えて来た。

それはひかるちゃんも同じようで二人一緒に笑った。

「あはは」

ひかるちゃんの女の子らしさがいい意味でない笑い方が好き。

かわいらしい顔だから、女の子らしい感じなのかなって思っていたけれど、正反対。

考え方もいろんなこともすべてゴーイングマイウェイな感じ。

「好き」

「ん?私も」

そんなところにも惹かれた。

僕が意見をはっきりいえるような人になりたいって思っているから憧れも入っているかな。