「いいじゃない、一時退院。ひかるさんおめでとう。」

「あ、ありがとう」

綿ちゃんとはこれまで通り仲良くしている。

少し不穏な空気が流れていた時があったとは思えないくらいに。

「……」

一時退院したとして。私はどこに住むのか。

みらいのところには彼氏さんがいるから、邪魔できない。

かといって実家からはこの病院が遠すぎる。

隣町だし、しかも一山超えたところにある。

みらいのところもだめ、実家もだめ。

じゃあどこに行こうかな。

このまま病院だったら、みらいにも綿ちゃんにも…太陽くんにも会える。