A Little Bright Life.

〈またあの時に戻りたくはない〉

そう思ってしまった。結局僕は誰かと一緒。

誰かを助けようって生きてきたのに、本当に愛おしい人がピンチだっていうときに、自分のトラウマを最優先している。

僕は僕の完璧じゃないところに少しがっかりしてしまった。

「私は知っているよ、ひなくんは……」

「ひかるちゃんが、好き。」

「そう。そうでしょ?」

綿はなぜか涙目になっていた。僕はその時の涙のことをすっかり忘れてしまっていた。

どれくらいの思いで綿が我慢をしていたのかも知らず。

ひかるちゃんが好き。

でも、本当に?

僕は僕に問いかけてみた。天秤にかけてみたりもした。

ひかるちゃんか、あの頃に戻らないか。

別にひかるちゃんを助けに行ってもあの頃に戻らない可能性だってある。

でも僕の中で、決心をつけるために天秤にかけてみた。