A Little Bright Life.

『お母さんと仲いいんだよ!先生。』

ある女の子にインタビューしていたら、右目のあたりにあざがあった。

少し違和感を覚えた私は、公園に連れ出して聞いてみた。

『ねえお母さん、怖い?』

『ううん。怖くない。でも・・・・お父さん怖い。』

その子はお父さんの姿を思い出したのかひどく震えていた。でも泣くことはなかった。

泣いてもいいんだよと伝えても首を振った。泣いたらもっと殴られる、きっとお母さんも殴られるって。

『怖いことあったら、あそこの白いおうちに来て。お姉さんいるから。』

私はどうしても助けたいという思いで、命を狙われてしまうかもしれないのに身を乗り出した。

子どもが死んでしまうより、私が怪我した方がましだとその時は感じていた。

でも、それを超えてくるかなりの怖さだったのだ。