A Little Bright Life.

ピーポーピーポー。

警察のパトカーの音がしたと同時に朝さんは我に返って身を隠した。

ピンポーン。

インターフォンをならされたから、出ようとすると朝さんは僕を睨みつけた。

僕はそんなことに気づかず、開けてしまった。

『はい。』

『辻、太陽くんだね。ちょっとこっちに来てね。お父さんのところに帰ろうね。』

『え、と。』

『いいわよ、その代わり。また会おうね。』

朝さんは手錠をかけられ、パトカーに乗り込んだ。

僕は親父の車に乗り込んだ。

綿と朝さんの彼氏さんがその家に残された。

多分保護されただろうと思ったけれど、その後二年は朝さんの彼氏が綿を気に入り、綿を監禁していたらしい。

『ごめんな、綿』

僕は綿に謝り、自宅へと戻った。