A Little Bright Life.

『ちょっと出かけてくるわ。新しい妹ができるわよ、ひなくんに。』

『妹、?』

多分誘拐してくるつもりなんだろうなと思った。

『そう、妹。行ってきます。』

連れてこられたのは、綿だった。

そのころから反抗が板についていて、朝さんが殴っているところを何度か覚えている。

『よろしくっす。』

『ん。』

綿は僕のことを最初こそ怖がっていたが、あそんでいるうちに懐いてくれた。

朝さんに影響を与えられて、僕の事をひなくんと呼ぶようになった。

ぼくは綿と呼んだら、喜んでいた気がする。なんでかは謎だけど。

『仲良く遊んでよ、綿ちゃん・ひなくん。』