LOVE STRAWBERRY★SHORT


外に出ると、さっき降っていた雪がうっすらと積もっていた。


でたらめみたいな雪の北国とは違い、俺らはなんなく雪道を歩いていけた。

何もなければちょっとロマンチックな夜の雪。


でも、来た道とは違うシチュエーション。


俺の隣には君がいて、君は予想通り新しいチョコと、メシの材料を買い込んだ袋をブラブラと揺らしていた。

2人の間には言葉はなくて、静かに流れていく時間が、なんだか俺にプレッシャーをかけていた。