外に出ると、さっき降っていた雪がうっすらと積もっていた。 でたらめみたいな雪の北国とは違い、俺らはなんなく雪道を歩いていけた。 何もなければちょっとロマンチックな夜の雪。 でも、来た道とは違うシチュエーション。 俺の隣には君がいて、君は予想通り新しいチョコと、メシの材料を買い込んだ袋をブラブラと揺らしていた。 2人の間には言葉はなくて、静かに流れていく時間が、なんだか俺にプレッシャーをかけていた。