静けさが、緊張を増す。 今や顔もまともに見れない。 だってそうでしょう? 大人っぽくなった生にドキドキしてて、これからあたしがすることに対してもドキドキしてて。 いくらなんでも…。 「元気か?」 生が、先に静けさを止めた。 「…ん」 心臓がドキドキしすぎて、言葉がでない。 いつまでも俯いてるあたしに、生はくすっと笑う。 「なにそんなに緊張してるんだよ?」 「え」 「昔と変わらないな、緊張すると俯くクセ」