なぜ今、この人に会うのか…。 「どうしたの?」 「ううん…なんでもない」 こんな泣き顔… 見られたくなかったな。 たわいのない話をした後、山碕くんがぽつりと言った。 「そういえば、アイツもさっきまでここにいたよ」 「え?」 「六花と同じようにさ、ステージ向いて、しみじみしてた」 「…」 「学生に戻りてぇ、なんて!わからなくはないけどな!」 山碕くんはそう言って笑った。 「そう、なんだ」 「まだ、校内にいるかもしれないぞ、探してみたら?」