LOVE STRAWBERRY★SHORT


卒業して何年もたっていないのに、ものすごく懐かしい。

校舎、グラウンド、校庭も。

瞳を細めてしまうくらい眩しい輝きに包まれていた。

何もが当たり前だったあの時のあたし達に戻ったみたいに、心が明るくなった。

「六花〜」

「久しぶり〜!」

これまた懐かしい面子が、笑顔で手を振っている。

一瞬にして華やいだ空気になった中、式典の始まりを告げるアナウンスが流れた。

「六花、あれ!」

「え?」

友達が笑いながら指差した方向に。