今日はなんと…篠野琳斗と桐生美琴が僕の家の前に来ていた。
すごく豪華でいかにも金持ちオーラ全開で…。
僕は2人の「出かけるぞ」と一言だけ言われて着替えて来いと促された。
せっかくの休日の午前中が……。
幸希先輩との約束の時間には終わるかな?
終わってくれるといいな…。
着替えが終わり外に出るなり、車の中に放り込まれた。
僕の扱いすごく…雑だな。
そう思わずにはいられなかった。

「それで…なんのようですか?」
僕はなぜか今、琳斗に採寸をされている。
その隣には美琴がその採寸した記録をとっていた。
まじで何の採寸をしてるんだ?
「依頼があったんだよ」
依頼?
「何の依頼?」
「君の服を作って欲しいという依頼」
少しキレ気味に言った琳斗に僕は「そうでさか…」と言ってそれ以上はなにも言わないでおいた。
そういえば琳斗は若者に人気のあるファッションデザイナーだもんな。
その隣の美琴は中学生にして人気モデル。