僕だけじゃなかったんだ……。
あやの先輩も僕に会いたいと思ってくれていたんだ。
僕はゆっくりとあやの先輩の背中に手を回した。
やっと…あやの先輩のことを抱きしめることができた。
「僕も…会いたかったです、あやの先輩」

少し寒くってきた秋の終わり。
1ヶ月も会えなかった大好きなあやの先輩に会えて、初めて抱きしめ抱きしめられたこと。
僕はきっとずっと──永遠に忘れない。
貴方の温もりを…。