ある日、突然僕の目の前に堀北栄知…あやの先輩の婚約者の人が現れた。
僕はその人に手を掴まれ、車に放り込まれた。
そして今、よくわからない高級レストランで食事をしていた。
「君、テーブルマナーとかわかるんだね」
「え?……はい、一応」
堀北栄知はいかにも"意外"だと言いたげに言っていたが僕はあやの先輩にご飯をご馳走してもらった時に2回ほど高級レストランでテーブルマナーなどを教わった。
なぜ教えられたのかわからなかったけどもしかしてこういう時のためなのか?
『どうしてこんな高級レストランなんですか?』
『ん?それは〜いつかのためだよ』
と笑ってあやの先輩は言っていたけどまじで使う日が来るとは思ってなかった。
でも知っといてよかった。
ありがとうございます、あやの先輩!
僕はあやの先輩に心の中で感謝していると堀北栄知が口を開いた。
「君は…幸希のことが好きなの?」
唐突に言われたその言葉は衝撃で僕はそんなに顔に出ているのか?と思ってしまうくらいだった。