あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

へぇ、あの学年1位の人婚約者いるのか。
1つ上だけなのにこんなにも違うのか…。
「それがねそうじゃないみたいなの!」
「え?綾野グループのご令嬢が惚れてるの?」
「その逆!堀北栄知様が綾野グループのご令嬢に恋をしてらしいの!結構一途に思ってるみたいだよ!」
一途な片思い…か。
その瞬間……。
『優星!』
なぜか僕はあやの先輩が思い浮かんだ。
なんであやの先輩がでてくるんだ!!
パッパッと振り払う。
あやの先輩とは友達…なのか?
よくわからないな。
「恋したいなー!」
「わかるわ!」
「好きな人いるけど全然振り向いてくれないんだよね〜」
あやの先輩……。
「その人のこといつも考えちゃってさ!」
「それにあれだよね!今何してるかなーとか。他の男の人と話してたりしたらやだなとか!」
「わかる!それに自分だけ連絡先知らなかったってわかるともう嫉妬しちゃうの!」
──え?
クラスメイトの女子達の会話がを聞いていて僕はその話に共感しかなかった。