最近、僕は変だ。
「あ、優星!今日は私の方が先だったね」
ニヤッと不敵な笑みで僕に言うあやの先輩。
学校がある日の放課後は毎日と言ってもいいくらいあやの先輩の方がいつも先にいる。
たまには先に着いていたいな……。
「ねぇ今日はさ…」
パチッと目が合い僕はバッと勢いよく横を向いた。
目が合った……っ!
「…優星?」
「な、なんでも…ありま、せんっ」
最近の僕は変だ。
あやの先輩と目が合うとなんとも言えない気持ちが押し寄せてくる。
それに…あやの先輩の周りがいつにもましてキラキラと輝いている。
さらに!
ここ最近ずっと時間がある度にあやの先輩の事で頭がいっぱいになってしまう。
あやの先輩のことを毎日…ずっと考えてしまう。
何かの病気なのか?
でもこんな症状聞いたことないし……。
「それでね…ってもう優星!聞いてた?」
突然腕をガシッと捕まれ、プクッと可愛い頬を膨らませているあやの先輩。
僕の…腕が……あやの先輩……っ。