僕は…。
「もう少しで花火が上がりますよ」
「花火?すっごく楽しみ!!」
僕はその気持ちを尊重する。
あやの先輩の気持ちを尊重したい。

──あの時…ちゃんとあやの先輩に聞いていたら答えてくれたのだろうか?

そしたらあんな未来はこなかった?

でもあの時の僕はあれが精一杯だった──。