それに…優星、君が私のそばにいてくれるならもう私は大丈夫な気がするの。
だから私はまた目を覚まして、君とお話することが出来るんだよ。
「さ、幸希先輩〜っ!!」
「よしよーし、おはよ優星」
泣いて抱きつく優星を私は笑ってなだめる。
「目が覚めて本当によかった…っ」
こんなにも泣いて喜んでくれる人がそばにいる。
それだけでも私はもう十分幸せなんだって事がわかったから。
だからもう私は大丈夫。
心から笑えるよ。
だから優星。
「ありがとう」
君に出会えてよかった。
あの雨の日、橋から飛び降りようとした私を助けてくれてありがとう。
私を連れ戻してくれてありがとう。
私はすっごく幸せだよ。

fin