あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした

お母様はずっと……「どうして」と繰り返していた。
そんなの私も聞きたいよ。
私は口をパクパクと開けては閉じてを繰り返す。
ねぇ、お母様……どうして?
どうして私のことをそんなに憎んでいるの?
私…何かしたのかな?
ねぇ、お母様……どうして?
どうして私が今…幸せそうだと思うの?
ずっと苦しんできたんだよ?
ねぇ、お母様……どうして?
どうして私の事を愛してくれないの?
ずっと愛して欲しかったんだよ?
ねぇ、お母様……どうして?
どうしてお母様が泣いているの?
私の方が苦しくて辛いのに、どうしてお母様の方が苦しくて辛そうなの?
ねぇ、お母様……どうして?
どうしてお母様は私のことを産んだの?
私に幸せな希望なんてつけないでよ。
お母様…私こんなにも聞きたいことがあるのに。
お母様はたったの一度も…"私"のことを見てくれないんだね。
「……かあ、さまっ」
私…そんなに憎まれるようなことしたの?
毎日暴力暴言をされるようなことしたの?
私のことを愛さないのは私がいらないから?
それなら……そういえばいいじゃない!!