きゃはきゃはと言って、自分の席に戻っていく鳳さんと城草さんを見つめると、湧き上がる黒い感情があった。
どろどろしてて、冷たくてでも、すこし生ぬるい変な感情。
なんなの?これは、なんていうの?
まっ…くら…。



憂鬱な学校が終わり、家に帰る。

「お母さん、ただいま」

「おかえり〜!あら、心羽、何度が暗い顔ね…。何かあった?」

心のなかで、はあっとため息をつく。
心羽、こはね、コハネばっかり。

「ええ!?なんでもないよ!ほら、雪が降ってるからちょっとしょんぼりしてるだけ」

「そうねぇ。雪の日は寒いもの!ゆっくり休みなさいね〜」