晶には、嬉し泣きもするなと言っておきながら、自分が泣いていてはシャレにならない

「情けないな・・」
しかも、寄りにもよってまた、五十嵐の前で泣くとは・・

「まっ、いいんじゃないの。晶ちゃんに何を言われたかは知んないけどさ、きっとお前、その言葉を聞くために、歩いて来たんだよ」

晶の言葉は、辛かったオレの過去を一気に消し去ってくれた

「よかったな皇紀。最高の恋の結末が迎えられて」

五十嵐がオレの肩をポンッと叩く

「あぁ」
オレはゆっくりとうなづいた

でも五十嵐。ひとつ訂正

オレは、恋の結末ではなくて、ようやくスタートラインに立ったんだ

オレと晶の恋は、幕が開いたばかり

そう・・未だ見ぬ未来に向かって、オレは歩き出す

もちろん、晶と幸せになる為に


Act.341 ラスト 桜庭 皇紀


◇◇◇◇

皇紀、晶 共に本編完結です

この後、少しだけ裏話をしますので、よかったら読んで下さいね

チョビッツ☆