しばらく透李くんが居ないので話しかけてくれた女の子達と行動を共にした。必ず彼女達は朝僕に声をかけてくれた。僕は彼女達に相槌を打つだけだったけど、とりあえずひとりぼっちではなかった。…任務以外は。


「……シリウス先輩!僕もお供します!」

「まて志瑞也。俺ではお前を守れない」

「でも、僕が1番攻撃力も防御力も……」

「敵の攻撃力も高いと言っている。お前の特攻より俺の射撃の方が距離を取れる」

任務を任されることは減った。レイピアを持った僕をうまくコントロールして、守りぬけるのは透李くんしかいなかった。僕と透李くんは攻撃力と防御力がピカイチではあったが互いに他の人とのコンビネーションには問題があった。
コミュニケーションは取れてもコンビネーションが上手くいくとは限らない。僕は任務では使い物にならないようだった。


そんな日々が続いた。透李くんから連絡は無いし、自分から連絡する勇気もなかった。

そんなある日、僕の寮の部屋に来客があった。