「……シッ!」
突然ものすごいスピードで志瑞也が迫り、気合いを入れてレイピアを突き出してくる。それをカイトシールドで弾くと志瑞也は一旦少し距離を取った。透李のカウンターを知っている志瑞也ならではの動きだった。学園にいた頃の戦闘を思い出しゾクゾクっと身体が痺れた。
「そんなものか!やはりなまっているのは貴様のほうではないか?」
「これで本気だと思ってんのか?今のはウォーミングアップだよ!」
ふたたびお互いのレイピアとカイトシールドがぶつかる音が響く。志瑞也の言う通り、その音はぶつかれはぶつかるほどその間を短くしていく。しかし透李もそれに負けず劣らず全ての攻撃を去なす。
何回目か分からない音が響いたところで声がかかった。
「探しましたよ、透李。そろそろ式が始まりますので準備してください。遊んでいる場合ではないですよ」
チトセがはぁ、とため息を付く。多分2人の先程のやり取りを見て、『遊び』と表現できるのはチトセくらいのものだ。そのくらい、2人の攻撃力、防御力、スピードは常人離れしている。
「安心しろ、冷徹の玄武、直ぐに終わらせてやる」
透李がふっと笑う。志瑞也はこの言葉を受けて叫ぶ。
「仕方ないからあと一撃で終わらせてやるよ、怪我すんなよっ!」
「そう楽には終えられないこと、貴様に教えてやろう!」
2人の武器がまた、ガキィン!!と音を立てた。
そこから約3分後、2人はチトセにくどくど怒られながら、海神王宮の使用人用のお風呂のお湯を張ってもらった。2人はしばらく気づいてなかったが、志瑞也がレイピアを収めた瞬間、汗だくになっていると気づいたのだった。
結局決着は付かなかった。
透李の準備が遅くならないよう、透李が先にお風呂にはいる。使用人用と言っても海神王宮のお風呂は2人~3人は余裕で入れるくらい広いが透李は学園にいた頃から人とお風呂に入るのは嫌いだった。
眼帯、カラーコンタクト、包帯を人前で取り、厨二病全開の黒い軍服を脱ぐ勇気がなかった。
透李が風呂から上がり準備している間に志瑞也もシャワーを浴び、志瑞也は学園の制服で出る予定だったが汗で汚れてしまったため、チトセの用意したスーツで出ることとなった。
突然ものすごいスピードで志瑞也が迫り、気合いを入れてレイピアを突き出してくる。それをカイトシールドで弾くと志瑞也は一旦少し距離を取った。透李のカウンターを知っている志瑞也ならではの動きだった。学園にいた頃の戦闘を思い出しゾクゾクっと身体が痺れた。
「そんなものか!やはりなまっているのは貴様のほうではないか?」
「これで本気だと思ってんのか?今のはウォーミングアップだよ!」
ふたたびお互いのレイピアとカイトシールドがぶつかる音が響く。志瑞也の言う通り、その音はぶつかれはぶつかるほどその間を短くしていく。しかし透李もそれに負けず劣らず全ての攻撃を去なす。
何回目か分からない音が響いたところで声がかかった。
「探しましたよ、透李。そろそろ式が始まりますので準備してください。遊んでいる場合ではないですよ」
チトセがはぁ、とため息を付く。多分2人の先程のやり取りを見て、『遊び』と表現できるのはチトセくらいのものだ。そのくらい、2人の攻撃力、防御力、スピードは常人離れしている。
「安心しろ、冷徹の玄武、直ぐに終わらせてやる」
透李がふっと笑う。志瑞也はこの言葉を受けて叫ぶ。
「仕方ないからあと一撃で終わらせてやるよ、怪我すんなよっ!」
「そう楽には終えられないこと、貴様に教えてやろう!」
2人の武器がまた、ガキィン!!と音を立てた。
そこから約3分後、2人はチトセにくどくど怒られながら、海神王宮の使用人用のお風呂のお湯を張ってもらった。2人はしばらく気づいてなかったが、志瑞也がレイピアを収めた瞬間、汗だくになっていると気づいたのだった。
結局決着は付かなかった。
透李の準備が遅くならないよう、透李が先にお風呂にはいる。使用人用と言っても海神王宮のお風呂は2人~3人は余裕で入れるくらい広いが透李は学園にいた頃から人とお風呂に入るのは嫌いだった。
眼帯、カラーコンタクト、包帯を人前で取り、厨二病全開の黒い軍服を脱ぐ勇気がなかった。
透李が風呂から上がり準備している間に志瑞也もシャワーを浴び、志瑞也は学園の制服で出る予定だったが汗で汚れてしまったため、チトセの用意したスーツで出ることとなった。



