2人で会うのが久しぶりな訳では無いが、なんだかそわそわしつつ、2人はあむの部屋に移動する。

「「………」」

お互い会いたい気持ちが先行し、考え無しに会いに行ってしまったため、話題がなく、気まずい沈黙が流れる。

「あの」

先に口火を切ったのはあむの方だった。

「最近、おらちと透李っち、マンネリじゃないっすか?」

なんと言って進めばいいのか分からず、分かりにくいいい方になる。ストレートに先に進みたいなどと言えば透李は優しい。頑張ってくれる。だが、無理はさせたくなかった。

「マンネリだと悪いの?」

「飽きちゃったり、しないっすか?」

それが一番の心配だった。自分に飽きられるのが怖い。

「飽きたりしないよ。こんなに好きなのに…」

透李が静かに呟いた。

「でも、あむがそれが心配なら、僕、先に進みたい」

透李が顔を真っ赤にして言う。そして……