「うぅ……」

頭が痛い。体がだるい。熱もありそうだ、身体があついが寒気がする。
コンコン、とノックの音がなり、だるい体をベッドから起こし、あむは入室の許可を出した。すると透李がドアから顔を出した。

「どうした、あむ」

いつも通り冷たい態度ではあるが少しだけ声に優しさを感じた。

「……大丈夫…っす…」

透李の顔を見た安心感に体から力が抜け、ベッドに倒れ込んだ。