姫と王様


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メガネとブラウン髪に連れられてエレベーターでのぼった階はとても豪華に装飾されている。


「ねえ、ここ一般生徒立ち入り禁止ってかいてあるわよ。」

「うん。一般生徒は、ね。」

「ねえねえ綾ちゃんー。チョコ食べるー?」

ほんとにうるさい。関わらないでほしいのに。


「ああ、着いたよ。華山さん。」

「え、、ここ?」

「そうだよー!いらっしゃい!僕らの秘密基地へー!」

奥のコの字型に並べられたソファには3人の男が座っていた。


「んだよ。やっときたのか?おせーぞ」

「お〜?かわいいね、転校生ちゃん。」

「、、、。」


なんで転校早々こんな息苦しいとこ来なきゃいけないのよ。

「ごめんごめんー」なんていいながら2人も定位置らしいソファに腰掛ける。


5人揃ってると座ってるだけで「圧倒的」で。
、、、息がしづらい。


「、、よし。ところで華山綾ちゃん。きみをここによんだのは、「え?綾?」」

メガネを遮って話しかけてきたのはさっきまでゆるい雰囲気だった長髪。

綺麗な髪だなーなんて場違いなこと考えながら見ていたら長髪が近づいてきて、


「おい!ほんとに綾?俺の事覚えてる、、?」

え、、なんで、ここに、、

「、、、あき、ら?」

「ッ!!」

ギュ

「えっ、ちょ、あき、ら!!」


「えーーと!!彰くん!?綾ちゃんと知り合いなのー!?」


それまでずっと口を開けて驚いてたブラウンが我に返ったように問いかけてきた。

「いいなー!僕も名前でよんでほしいー!」

「、、名前がわからないもの。」

「え!僕の名前も知らずにここまでついてきたのー!?僕は相良涼真だよー!涼真ってよんでー!」


「そういえば自己紹介がまだだったね。俺は秋山壮だよ。あそこの口の悪い金髪が清白優斗。月嶋彰は、知ってるか。んで、あそこの黒いのが榊大和。俺たちの王様だよ。」


王様、、、。


「ねえー!それよりいつまでくっついてるのー!てゆうかなにつながりなのー!!」