姫と王様



、、、学校ここだよね?
不良校ってきいてたけど窓ガラスは割れずに綺麗なままだし、外装がきれいすぎない?

とりあえず理事長室探さなきゃだよね。


「あれー?転校生の子ー??」

ブラウンの髪で背は私と同じくらいの可愛い男の子が話しかけてきた。
私が1番苦手なキラキラ系の男の子。

「、、そうよ。理事長室を探してるの。」

「あ!俺もちょうど行くとこだったんだー!じゃあ俺が連れてってあげるねー!」

ああ、ほんとに関わりたくないのに、、、。
でもさすがにこの広い学校の中の理事長室を自力で探すのは時間がかかりそうね、、、。


「ほんと?じゃあ、お願いするわね。」

「うん!ついておいでー!」

ーーーーー

「ここだよー!夢花(ユメカ)さん!入りますねー!」

「失礼します、、っ!」

ブラウン髪がドアを開けるとそこにはこの世の人とは思えないほど美しい人がいた。


「ああ、相良くん。頼んだ書類はそこに。隣の女の子は華山 綾さんね?」

「はい、本日からこちらで学ばせていただく華山です。」

「手続きとか諸々はすんでるからこのあとはA組にいってちょうだい。」

「えー!A組なのー!俺と一緒じゃんー!ねえねえ夢花さん!俺が連れてっていーい?」

「ええ、構わないわ。華山さん。困ったことがあったら理事長室にきてね。私はいつでもここにいるから。」

「はい、ありがとうございます。では、失礼しました。」


そーいえばどこかで理事長のこと見たことあるような、、


「ほーら!綾ちゃん!いくよー!」

、、、ああほんとにうるさい。


「うん、すぐいく。」

この学校は絶対に目立たず平凡に卒業する。
お願いだからじゃましないで、、。