顔を洗って向かったリビングにはいつも通り家政婦さんがいる。 「、、おはようございます。」 「おはようございます、綾様。今日から登校される転校先の制服が昨日届いてましたよ。朝食は召し上がりますか?」 「いらないです。すぐ学校にいきます。」 綺麗に準備された朝食を見ながらつい眉間にしわが寄ってしまう。 ハンガーにかけられている新しい制服に袖を通しながらいつものいちご味のキャンディーを口に入れ、すぐに家を出る。