お昼休み

「二人共こくはくするって!」

「うおぉー!」

「やっとか…やっと俺たちの思いは報われるのか」

「えぇ。ずっと応援してきた…先生たちにも親にも」

そう彼達は真紅ちゃんと蒼汰くんを付き合わせる会だ

メンバーはおよそ千人超え

隣町にさえあるくらいの強大なホァンクラブだ

「わざわざ席を近くにするためにやりたくもなかったけど班長になって近くの席にしたり」

「ばったりと合うようにタイミングを合わせたりした」

「影からも見守ったよね」

「でも一番の協力者は木乃葉ちゃんだよね」

「そうだよね中学校の頃からずっと真紅ちゃんに恋心を気づかせたり…蒼汰くんに告白したら?って言ってくれたからだよね」

「今日の帰りに告白するらしいから影から見守るわ」

「あぁ…そうだな。ただしバレないようにな」

「うん。じゃぁまた」

「また~」

下校前後

「なんか今日は騒がしいですね」

「あぁ〜なんかやっとふたりとも告白するらしいですよ」

「だからあいつら騒がしんですね。でも昔から応援してた人は嬉しいですよね。もちろん私もですが」

「ほっほー私もですよ先生。」

「準備はいいかー」

「うん!」

「真紅ちゃん蒼汰くんおめでとう!」

今かれらは付き合った記念にパーティを開いている

もちろん主役達はいない

大体の生徒が真紅ちゃんたちのことを見守っていた

そんなことを知らない二人

ある意味見守り隊は恐怖である

そして同窓会が開かれたとき彼らは有名なスポーツ選手、歌手、作家、料理人などなどになり豪華な同窓会が開かれることはまだ誰も知らない

そして付き合っても見守りたいが消えることはないだろう

子供の代まで引き継がれるかも…しれない