両片想い

「真紅。」

「どうしたの?」

「今日の帰り話があるんだけどいい?」

「私も話があるの」

「分かった。それよりなんか真紅変わった?」

「変わったって何が?」

私は何も変わっていないような気がするけど

「なんか顔つきが今までと違うような気がする」

「そんなことないよ」

「そう?気の所為だったかも。」

「お前ら〜席につけ」

先生が来るとみんな一斉に席に戻っていった

その後の授業は告白することで頭がいっぱいだった

「真紅。帰ろう」

「あっ!うん。そうだね」

私達は学校を出て道を歩く

どうしよう…何か会話

「「あの!」」

「そっちからいいよ」

「いや俺は大したことじゃないし」

「ふふっ、公園によってかない?」

「そうだな」

「あー懐かしいこの遊具で遊んでいたときに蒼汰と会ったよね」

「あーあのときか」

〜過去

「私なんで一人なんだろう」

友達と遊びたいのにいっつも一人

友達作りたいのに話しかけるとみんな黙って「用事あるからもう行くね」って返されてしまう

「ねぇお前一人?」

「そうです。一人ぼっちなの」

「ふーん」

「なにか文句あるの?」

「いや、お前俺と一緒に遊ぼうよ。名前は?」

「真紅…」

「真紅。いい名前だな!」

ドキ

「よし!真紅鬼ごっこしようぜ」

「うん!」



あの時出会っていなければ私は一人だったかもしれない

「あのね。聞いてくれる?」

「うん?」

「私ね…」

素直に言葉を

「蒼汰が好き!」

言った。

「…」

やっぱりだめだよね

「真紅が俺のこと好き?」

「うん!」

「嘘みたいだ」

「嘘じゃない!私はずっと蒼汰が好き!嫌われてもいいからこの気持ちだけは伝えたいと思って」

「真紅…」

「うん」

「俺も真紅のこと好きだよ」

「嘘!」

「だから嘘じゃないって」

「「ふふっ」」

「でも、蒼汰私のことはやめとけって言ってたじゃん」

「え?あれ聞いてたの?あのときは俺の友達にお前のこと可愛いって言ってるやつがいて真紅のことは渡したくないって思ってついあんなことを行ったんだけどまさかきいていたとは」

「じゃぁ私達は両思い?」

「あぁ両思いだな」
ドキ

「これからよろしくお願いします…」

「俺こそよろしく」

私告白して良かったって思えた

ありがとう木乃葉!