「"また"よろしくね。真紅(しんく)

「うぅ…よろしく」

今隣りにいるやつは小中まで近くの席で高校まで一緒の席で腐れ縁的な弥生蒼汰(やよいそうた)

蒼汰とはなぜか小学校の頃から席が近い

それは今年も変わらないみたい

お昼ごはんはいつものお気に入りの場所で食べる

「今年も隣の席なんてもうこれ運命じゃん」

「木乃葉~運命とかじゃないよ」

この子は河原木乃葉(かわはらこのは)

実はこの学園を立てた人の孫とかで有名な令嬢

学校では秘密にしてるんだよ

「私は中学の時に会ったから小学校のことは分からないけど全部近くの席だったんでしょ?」

「そうなんだよね。でも蒼汰と運命は絶対ない。」

蒼汰には好きな人がいるから

「もうそんなこと言わないで告白すれば?」

「木乃葉は分からないんだよ~。だって蒼汰よくモテてて告白とかもされてたの。その時の断るときのセリフが「好きな子がいるから」だよ。私のこと好きじゃないし」

小学生の頃からそう言って全部断っていた

もしかしたらなんて淡い期待を持っていた時期もあったけど聞いてしまったんだ

「あいつだけはやめとけ」って

これは私が嫌いだって思っていたことだよね

「うーんすれ違ってるだけだと思うな」

「すれ違い?」

「そう。真紅はそう言ってるけど蒼汰くんのこと好きなんでしょ?」

「うん。でも…振られたりしたらこのあと気まずくなって避けられるかもって思うと怖くて出来ないの…」

告白が簡単にできているならとっくの昔にしているだろう

だけど振られて今みたいな会話もできないってなると怖くてできない

「じゃぁ〜私が蒼汰くんと付き合っておめでとうなんて素直に言える?」

そんなこと

「言えない!」

「だったら早くしないと誰かに取られるよ?」

「でも…」

「そんなこと考えなくていいの!ただ素直に好きって気持ちを言葉に表したらいいんだよ?」

素直に表す

「そうか、そうだよね!よし!今日は一緒に帰るときに告白する!」

「そうそう。その勢いが大事だよ!」

「うん!ありがとう。木乃葉」

「どういたしまして。」

ふふっなんか考えすぎちゃってたみたい

それからなんやかんや話していた

それよりいつに増して騒がしいなみんなどうしたんだろう?