「茉由ちゃん、心配しすぎ。朝陽くんはそんな人じゃないよ。 お茶とフレンチトーストをごちそうになって、それから家まで送ってもらっただけ」 茉由ちゃんと3階にあるクラスに向かって歩いていると、 「はぁぁあああ!?」 と茉由ちゃんは素っ頓狂な声をあげた。 「みく、“朝陽くん”ってなに? 昨日まで小嶋先輩って言ってなかった? それに、家まで送ってもらったってなに? 家の場所まで教えちゃったの!?」