「朝陽くん、すみませんでした。それから、ありがとうございます」


「みくちゃん、もういいって。謝らなくてもいいし、お礼もいいよ。今回は、気づけなかった俺のミスだし。


『コーヒーと紅茶、どっちが好き?』なんて聞かれたら、みくちゃんだって言いにくいよね。ごめんね」


こんなのあたしのせいなのに、朝陽くんは謝ってくれた。


「やっぱり朝陽くんは優しいです。そんな朝陽くんのこと、あたしはやっぱり大好きです!」


朝陽くんの目を見つめて言ったら、胸がきゅんきゅん飛び跳ねた。